【Python】インフレ率などの経済や金融情報を取得する方法【Nasdaq-Data-link】【旧quandl】

今回のテーマは、「インフレ率などの経済や金融情報を取得する方法」 です。

 最近、インフレによる値上げ目立ってきて経済状況を意識する方も増えているのではないかと思います。私もその中の一人で、普段取得している株価に併せてインフレ率のデータ取得もしようと調査したところ「Nasdaq-Data-link」というAPIがとてもよかったので紹介します。

 経済や金融のデータなどを簡単に取得することができます。一部の情報は有料ですが、多くの情報を無料で取得することが可能です。

 ※「Nasdaq-Data-link」ライブラリは旧名称を「quandl」ライブラリというようなので、そちらを知っている方は同じものだと思って下さい。

目次

前準備

ライブラリのインストール

pipで「nasdaq-data-link」をインストールします。

pip install nasdaq-data-link

 nasdaq-data-linkライブラリのgithubは以下から確認できます。

APIキーの取得方法

 APIキーを取得するには、Nasdaq Data Linkより無料のアカウント登録をしてAPIキーを取得する必要があります。

あわせて読みたい
Nasdaq Data Link The source for financial, economic, and alternative datasets, serving investment professionals.

登録が完了すると、以下のようにAPI KEYを取得できます。

 あとからAPIを再確認したい場合は、自分のアイコン→Account SettingからAPIKEYを再度確認可能です。

 さらに先程登録後に送られているメールの認証を行っておく必要があります。
「CONFIRM ADDRESS」をクリックしましょう。

  これで準備完了です

nasdaq-data-linkの使い方

getメソッドの使い方

 「nasdaq-data-link」を利用してデータを取得するには、getメソッドを使って引数に取得したいデータの名称を指定します。日本のインフレ率を取得したい場合は以下のようになります。

df = nasdaqdatalink.get('RATEINF/INFLATION_JPN')

取得できるデータの一部紹介

株式

  • 日経平均株価指数: NIKKEI/INDEX
  • 日経平均先物: CHRIS/OSE_NK2251
  • S&P500先物: CHRIS/CME_SP1

為替

  • USDJPY: BOE/XUDLJYD
  • EURJPY: BOE/XUDLBK63

インフレ率

  • USA: RATEINF/INFLATION_USA
  • France: RATEINF/INFLATION_FRA
  • Japan: RATEINF/INFLATION_JPN
  • EuroArea: RATEINF/INFLATION_EUR

その他

  • 金(対ドル): BOE/XUDLGPD
  • 日本10年国債金利: MOFJ/INTEREST_RATE_JAPAN_10Y

インフレ率を取得するコードのサンプル

以下は日本とアメリカのインフレ率を取得するサンプルコードになります。

import nasdaqdatalink

apikey = 'あなたのAPIキー'
datatype = {'USA':'RATEINF/INFLATION_USA',
           'Japan':'RATEINF/INFLATION_JPN'}

# データ取得関数
def getdata(dtype):
    #start_dateを指定することで開始日を指定できます。
    data = nasdaqdatalink.get(dtype, start_date = '2002-03-01')
    return data

# APIキーのセット
nasdaqdatalink.ApiConfig.api_key = apikey

# データ取得
data = None
for x in datatype.keys():
    dfData = getdata(datatype[x])
    dfData.rename(columns = {'Value':x}, inplace = True)
    if data is None:
        data = dfData
    else:
        data = data.join(dfData)


data

Jupyterで確認した場合、以下のように表示されます。

apiKeyでは、前準備の項目で取得したキーを設定します。

apikey = 'あなたのAPIキー'

 getメソッドにてデータを取得しています。
start_dateを指定することで開始日付を指定することができます。

    data = nasdaqdatalink.get(dtype, start_date = '2002-03-01')

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 以下の記事では、別の方法での株価の取得方法を紹介していますので興味がある方はぜひあわせて確認してみて下さい。

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まとめ

今回「インフレ率などの経済や金融情報を取得する方法」 を紹介しました。

 Nasdaq-Data-linkを利用することで経済情報を簡単に取得することができます。
株式、為替、インフレ率などの情報をするキーワードを紹介しました。

 今回紹介したもの以外にも色んな経済情報を取得することができますので、ぜひチャレンジしてみて下さい。

 今回の記事が、皆さんの技術力向上につながると嬉しいです。
以上、おつかれさまでした!

 

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