今回のテーマは、「表裏のある画像の回転」です。
キャラクターの表現を切り替えたり、トランプを回転させたり、表現方法が幅が広がります。
意外と簡単にできますので、是非習得してみて下さい!
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/zorodve02.gif)
DaVinci Resolveで画像を回転させてみよう!
回転させる画像を準備しよう!
表裏を切り替える必要があるので、2つの画像を用意する必要があります。
今回は、いらすとやさんのゾロを利用します。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/onepiece02_zoro.png)
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/onepiece02_zoro_bandana.png)
Fusionコンポジションを作成しよう!
まず、メディアピンの中に、用意した画像2枚をドラッグアンドドロップ読み込ませます。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-55.png)
次に、「Fusionコンポジション」を作成します。
「エディット」モードから、「Effects」をオンにし、検索窓からFusionと検索します。
そして、出てきた「Fusionコンポジション」をセットします。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-56-1024x634.png)
Fusionコンポジションを右クリックして、「Fusionページで開く」をクリックし、Fusionモードに移行します。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-57.png)
画像のノードを用意して下準備をしよう!
「Fusion」モードに移動すると以下のような画面になっていると思います。
ここから、下準備をして画像を読み込ませていきます。
BackGroundノードをアイコンをクリックして作成します。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-61.png)
そして、BackGroundノードの設定を行います。
作成した「Background1」をクリックし、Inspectorを開きます。
BackGroundノードは、表示には必要ですが今回背景は必要ないので、Alphaを0にして
透明にしてしまいます。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-62.png)
回転させたい画像の表面と裏面を読み込ませる設定を行います。
まず、「Merge」ノードを2つ追加します。
そして、メディアプールに読み込ませていた、画像をドラッグアンドドロップでノードを作成します。
今回はわかりやすいように右クリック→「Rename」で「ゾロバンダナなし」と「ゾロバンダナあり」に名称を変更しています。
作成したノードを以下のようにつないで下さい。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-63.png)
これで準備は完了です。
「Dve」ノードを利用して回転させてみよう!
次に回転させるためのノード「Dve」ノードを追加します。
Shift + Spaceを押して、「Select Tool」開きます。「dve」で検索してDveノードを探して追加します。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-64.png)
「Dve」ノードを追加したら以下の画像のようにノードをつなぎます。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-65-1024x224.png)
DVEノードの設定を行います。
DVEノードをクリックして「Inspector」を開きます。
「Rotation」の項目があり、初期値では全て0になっています。
Y軸の項目に対して、キーフレームごとに設定を行います。
MediaOutをプレビュー画面にドラッグします。
※ここでは「Render End Time」に50.0を設定しました。任意の時間を設定して下さい。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-66-1024x533.png)
0フレーム時に設定し、Inspectorのキーフレームを打ちます。
Y軸の回転角度は0でよいので、チェックだけ打ちます。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-68-1024x441.png)
次にフレームの最後に移動し、Y軸に180を設定します。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-69-1024x412.png)
これで画像が回転するようになりました。
しかし、まだゾロの画像はバンダナなしとありが同時に表示されている状態です。
これを解決するには、回転がちょうど90度になったタイミングで、
「Merge」ノードの「Blend」項目を「0」と「1」に切り替えることで
表のときはバンダナなし、裏のときはバンダナありの画像に切り替えることができます。
まずは0フレーム目に移動し、各「Merge」ノードに設定を行います。
バンダナなしの「Merge1」をクリックします。
「Blend」が1.0になっていますので、キーフレームにチェックを入れます。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-70.png)
次にバンダナありの「Merge2」をクリックします。
「Blend」を「0」に変更して、キーフレームにチェックを入れます。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-71.png)
次に、フレーム25.5に移動します。
再び「Merge1」をクリックし、Blendの値を「0」でキーフレームを打ちます。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-72.png)
次に「Merge2」に移動し、Blendの値を「1」でキーフレームを打ちます。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-73.png)
ここで一度どのように動作するか確認してみましょう!
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/zorodve01.gif)
なんだか少し変ですね。
90度に近づくにつれ、少しずつ切り替わってしまい想定していた動作と違います。
これは、キーフレームをそのまま打っただけだと、
その打ったキーフレームに対して、 徐々に変化するという動きをするためです。
これを、90度のタイミングでいっきに切り替える設定に変更します。
「Merge1」に移動し、「Blend」の上で右クリックを押しEditをクリックします。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-75.png)
Splineが表示されます。Merge1とBlendにチェックを入れてみましょう。
この斜めに下っていくラインを直角にすることで、いっきに変化させることができます。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-79-927x1024.png)
同様に「Merge2」のSplineも確認します。
Spline左のMerge1のチェックを外して、「Merge2」とそのBlendにチェックを入れてみましょう。
今度は、徐々に右肩上がりのラインになっています。これも直角にしてみましょう。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/image-81-888x1024.png)
これで設定完了です。 どうなったか見てみましょう。
90度の時点できっちり切り替わるようになりました。
![](https://mychma.com/wp-content/uploads/2022/02/zorodve02-2.gif)
これで完成ですっ!おつかれさまでした!
まとめ
今回、DaVinch Resolveで画像を回転させる方法を紹介しました。
- 回転させる画像を準備しよう!
- Fusionコンポジションを作成しよう!
- 画像のノードを用意して下準備をしよう!
- 「Dve」ノードを利用して回転させてみよう!
画像を回転させることはできたでしょうか?今回は、半回転でしたが、1回転、複数回転も、今回の内容を繰り返すことで作成可能です。是非試して見て下さい!
今回の記事で、皆さんの動画技術向上につながれば嬉しいです!
以上、おつかれさまでした!